
何度かブログでも書いたのでご存知の方も多いかと思いますが、ジェムケリーを代表するデザインであり、ジェムケリーを大きくしてくれた思い入れの強いGemCEREY COOLです。
アレキサンドライトのプリセンスカットも、この商品をどうしても作りたいと言う思いからエメラルドカットを無理矢理リカットするという暴挙で、初めてアレキサンドライトのプリセンスカットがこの世に登場したのです。 基本的に歩留まりが悪いのでアレキサンドライトはプリンセスカットには適さないのです。
宝石ですから、原石からカットするときに少しでも大きくなるようにカットしたいと思うのが普通ですよね。
初めは「中野さん、頭がおかしいんじゃないの?」と言われました。(笑)
それから、当たり前ですが宝石の原石は、自然の中から生まれるものです。
ですから、希少性の高いアレキサンドライトの原石は高価です。 プリンセスカットにカットしてリングのエッジと石の横幅をスクエアに合わせようとすると、考えていただいたら分かると思うのですが、石の立て横の長さは、石の一つ一つ全て異なるわけです。
なので、全て手作りでリングを作ることになってしまったのです。・・・(汗)
更に、ダイヤのプリンセスカットと違いアレキのプリンセスカットは柔らかいためにCEREY COOLのデザインに留める時にエッジが欠けてしまうという事件が勃発しました。(今だから話せる。)
困難を極めるデザインでしたが初めてテレビCMでGemCEREY COOLがテレビ画面いっぱいに登場したときは涙が出ました。 そして大ヒット商品となりました。
まあ、コストが掛かりすぎて価格が少し高い目の船出だったので制作の苦労を知らない同業者からは「高い」と良く非難されました。(苦笑)今は、良い思い出話です。
しかし、日本の宝飾業界の中でほとんどの人たちがアレキサンドライトに見向きもしない中でこだわりつづけて良かったと本当に思います。
アレキサンドライトに関しては、これからも拘って行きたいと思います。
では、また♪